高速道路関連の企業といえばホワイト企業なイメージがあり、多くのサイトで紹介されております。
まず、前提として高速道路業界が人気の理由をご紹介します。
高速道路業界が人気の理由
①給与水準が高い
基本的に給与水準は一般的な会社と比べて高いです。
②休みが多い
基本的に休みが民間企業のホワイト企業とされるところと同等かそれ以上あります。
それだけではなく、独自の休暇制度を持っています。
例えば阪神高速株式会社では通常の有給20日とは別にある一定期間で使用できる特別夏季休暇などの制度もあります。
③つぶれない
最近では1社に勤めあげる方は少なく転職は当たり前の風潮ですが、会社が安定しているに越したことはありません。
高速道路は公共性が非常に高い業界であるためまずつぶれません。
特に首都高速道路、阪神高速道路といった首都高速はその傾向があります。
④転居を伴う転勤がほぼない
これも大きい理由ですね。ただしこれはあくまで事業範囲が狭い高速道路会社になります。
日本の高速道路会社は
⑥阪神高速
の6社があります。
①~③は事業範囲が広いので転勤あります。
④は事業範囲こそ本州と四国を結ぶ橋なので狭いですが、本州、四国間となるため場所によっては転居を伴う転勤もあります。
⑤と⑥に関してはほとんどありません。
なのでよくサイトで取り上げられるのは⑤と⑥ですね。
ここまで見てみると⑤と⑥に就職できれば勤務地も都会ですし最強かと思いますが高速道路業界での割と大きすぎるデメリットがあります。
残念過ぎるデメリット
ではここから本題となるデメリットをご説明します。
そのデメリットとは
部署異動が3~5年周期で必ず発生する(年次問わず)ことです。
これが結構な難点で実際に勤めている友人に聞いてみました。
(都市高速勤務・文系総合職)
・希望は出せるがほぼ通らない
・個人のキャリア特性にあった異動ではない
・その時空いたポジションに人を異動させるやり方
→人事→営業→営業→経理→人事といったように本当にめちゃくちゃになる
・部署の上司も異動もあるので、仕事のノウハウがたまっていない組織になるので非効率
といった特徴があるようです。
会社都合でのジョブローテーションが多いので人によってはしんどいと感じるでしょう。
なぜ頻繁なジョブローテーションがあるのか?
それは歴史をたどれば分かりやすいです!
現在もですが、国の機関である公務員系列はスペシャリストではなくゼネラリストを養成する風土があります。
※スペシャリスト→ある分野に特化した人財
※ゼネラリスト→すべての分野に万遍なく知見がある人財
公務員は同じ部署に人をとどめてしまうことで生まれる不正を避けるという風土があります。
高速道路系列も民間になった今でもその名残から、人事制度が残っているのです。
まとめ
高速道路業界は基本的にはホワイトで条件もいいが、唯一ともいえる欠点のキャリア志向を基本無視したジョブローテーションが付きまとうということでした。
正直色々な経験としたい、コミュ力が高いという方にとっては何もデメリットではないかもしれませんが、頻繁に環境を変えたくない人やキャリア志向がしっかりしている人には大きなデメリットでしょう。
色々考えて最適な選択をされることを望んでおります。